結晶塔の帝王 ENTEI
家事をしながら見ていたので、はっきりと内容を全部確認しなかったのですが、これはちょっと微妙すぎたのでとりあえず書くことにしました。
研究者の父親を持つ幼女「ミー」は片親しか無くその父親も仕事であまり遊べなかったため寂しかった(ちなみに父親は放置していたわけでは無く、むしろイクメン)
ある日父親が行方不明になり、助手が持ってきたアイテムでアンノーンを呼び出してしまったミーは「わたしのかんがえたすてきなせかい」と「わたしのかんがえたさいきょうのぽけもん」でやりたい放題。
自分の父親が妄想でエンテイになって帰ってきたと思い込み、不在だった母親役として面識のあったサトシの母親をエンテイに頼んで誘拐。
当然サトシは母親を取り戻そうとするため妄想少女ミーと対決することに。
というお話だったと思います。
私にはそう見えました。
…ていうか、いくら寂しさ全開の幼子のする事とは言え内容にはちょっと引きました。
具体的に言うと他人の母親を拉致した挙げ句「自分のママ」だと言い張る幼子に。
しかも大人の女性の姿に変身しているのに。
大人の女性として振る舞っているのに。
EDを見る限り母親は死んだわけでは無いのに(むしろ病院で療養していたという設定らしい)実在する本当の母親を差し置いて他人の母親を自分の母親だと主張するのはちょっと見ていて「は?」って感じでした。
(しかも見てくれは大人の姿。違和感ありすぎ。どんだけ妄想で着飾っても所詮おガキ様の我が儘なんですよねー。)
ていうかエンテイを作り出している時点で、母親もサトシママを拉致するより身体の丈夫な自分の母親を妄想して作り出す方がしっくり来るんですが。
サトシ達はたとえママが拉致されていなくても、街が妄想世界に閉じ込められた時点で元に戻そうと戦うはずですし。
タケシやカスミとポケモンバトルした時もモヤっとしましたね。
自分の妄想で作り出したポケモンが、二人が手塩に掛けて育てた現実のポケモンに勝って喜ぶ姿とか。
まあ当然だよね。
蟻地獄に引きずり込まれてさあ勝負しろって言われても蟻は蟻地獄が待つ砂底に落ちるしか無いよね。
必死にあがくしか無いんですよ。
まあ、そこが主題だったので仕方ないんですけどね。
わざわざモヤっとさせるための演出なワケですよ。
結局「わたしのかんがえたさいきょうのぽけもん」より長く一緒に頑張ってきたサトシ達が正しい、ていうエンディングへ持って行くためなんですから。
ミーの行動に違和感を感じたのは、やっぱり私が母親になったから、なのかなぁ。
個人的お勧め度:★★☆☆☆
とらわれのお姫様(ママ)がいなくても話が成り立つ時点で評価は下目。
もしとらわれのお姫様が必要だと思うなら「ミーが捕らわれている」→「実はミーがラスボス」の方が燃えない?駄目?